松●流囲碁初級教室
http://cocoa.2ch.net/bgame/kako/969/969620129.html より
1 名前:1 [] 投稿日:2000/09/22(金) 19:55 日本棋院棋士●岡先生による初級講座の内容を皆さんに 伝授していきたいと思います。 この先生の講座は、独特かつ分かり易いことで地元では 有名です。 曰く「本に書いてあることはウソ、私のいう通りに打てば良い」 基礎をガッチリ固めたいと思っている方には大変役立つと 思いますので、しっかり学んでいってください。
4 名前:1(ちょっとプレッシャー) [] 投稿日:2000/09/22(金) 23:50 <その1> 石の活路はご存知ですね。 ↑ ←●→ ↓ この活路を全てふさがれたら石は取られてしまいます。 これが囲碁の究極のルールであり、全てはここから 端を発しています。 ですので、活路の数に敏感になることが基本中の基本 となります。 ・活路が4つ以上 ⇒ 安心 ・ 3つ ⇒ 危ない ・ 2つ ⇒ 捨てる ・ 1つ ⇒ 論外 これを確実に覚えて下さい。つまり、活路が3つになったら 4つ以上にしなくてはなりません。 ++++++++ ++++++++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ 黒石に白がつけてきました。 本には「ツケにはハネよ」と書いてありますが それはウソです。 ++++++++ ++++●+++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ これだと、活路は危険な3つのままです。 ++++++++ +++●++++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ ツケにはノビて4つ以上にしましょう。 ++++++++ ++++++++ ++●●○+++ ++++++++ ++++++++ ちなみに、これも4つ以上ですが、これは相手から 逃げた格好になっていますので、よろしくありません。
5 名前:ちゃちゃ入れ [] 投稿日:2000/09/23(土) 00:08 黒石に白がつけてきました。 本には「ツケにはハネよ」と書いてありますが それはウソです。 ++++++++ ++++●+++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ >これだと、活路は危険な3つのままです。 白は3つが2つになりました。 と言う事は捨てるのは白のはず? すみません。ちゃちゃです。 返答は後回しにしていただいて結構です。 今やると本筋から外れそう。
7 名前:1 [] 投稿日:2000/09/23(土) 10:51 ちゃちゃ入れはいつでもどうぞ。私の説明の中で疑問点が あればいつでもお答えします。 >5さん >白は3つが2つになりました。 >と言う事は捨てるのは白のはず? とりあえず、自分の石だけを見つめてください。初級者の 悪いところは、「自石の欠陥に気付かず相手を攻撃する」 ということです。これでは簡単に逆襲されてしまい、いきなり 難しくなってしまいます。 初級者は、ひたすら守ることに専念してください。 攻撃するのはそのあとの事です。 それと、ちょっと言葉足らずでした。 ・活路が4つ以上 ⇒ 安心 ・ 3つ ⇒ 危ない ・ 2つ ⇒ 捨てる ・ 1つ ⇒ 論外 これは、接触している相手の石が強い(活路が4つ以上)場合 です。そうでなければ必ずしもこの通りとは限りません。
8 名前:1 [] 投稿日:2000/09/23(土) 12:02 <その1の補足> ++++++++ +++●++++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ 黒がノビたところ。この後、白はどう打つのが正しいでしょう。 現在白の活路は3つ、黒は5つです。従って、白は4つ以上に しなくてはなりません。 ++++++++ +++●○+++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ これだと確かに4つになりましたが・・・ ++++++++ +++●++++ +++●○+++ ++++○+++ ++++++++ こう打てば、活路は5つです。4つよりかは5つの方が 優るので、これが正解となります。
9 名前:1 [] 投稿日:2000/09/23(土) 12:47 <その2> 自石の活路を4以上に増やしたら、次は相手の石の活路を 減らしましょう。 ・活路を3つにする ⇒ 良い手 ・ 2つにする ⇒ もっと良い手 ・ 1つにする ⇒ 悪い手 ++++++++ ++++++++ ++++○+++ +++●++++ ++++++++ 次は黒番です、どう打てばよいでしょう。 ++++++++ ++++++++ +++●○+++ +++●++++ ++++++++ こう打つことによって、白の活路は3つになりました。 従ってこれが正解です。 白は↑この状態で手を抜きました。また黒番です。 どう打てばよいでしょう。 ++++++++ ++++++++ +++●○+++ +++●●+++ ++++++++ これで白の活路は2つになりました。この白石は 捨てねばなりません。黒の勝利です。 ++++++++ ++++++++ +++●○●++ +++●●+++ ++++++++ このあと黒は、白の活路を1つにしました。 捨てている石の活路を更に減らしても意味がありません。 従って、これは悪手となります。
10 名前:1 [] 投稿日:2000/09/23(土) 13:17 <その3> ++++++++ ++++++++ ++++○+++ ++++++++ ++++++++ この白を責めようと思います。その場合の考え方は 以下の通りです。 ・相手にくっつけて打つ ⇒ 悪い手 ・相手のナナメに打つ ⇒ 悪い手 ・相手より一歩離れて打つ ⇒ 良い手 ++++++++ ++++++++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ これだと黒の活路は3です。白も3になりましたが 自石の活路を優先して考えなければなりません。 従って悪手となります。 ++++++++ ++++++++ ++++○+++ +++●++++ ++++++++ これは活路は4つですが、このあと ++++++++ ++++++++ +++○○+++ +++●++++ ++++++++ 白にこのように打たれ、3つになってしまいました。 従って悪手です。 ++++++++ ++++++++ ++●+○+++ ++++++++ ++++++++ 相手から一歩離れて打てば、活路は4つのままで 相手を睨んでいます。これが正解。 ++++++++ ++++++++ ++++○+++ ++●+++++ ++++++++ このようにケイマに打つのも、一歩離れた状態なので 同じく好手となります。
13 名前:1 [] 投稿日:2000/09/24(日) 21:54 活路については以上です。繰り返しますが、活路の考え方は 基本中の基本ですので、しっかり身にしみこませてください。 一案として、対局ソフトでトレーニングするのが良いと思い ます。勝ち負けに関係なく、ひたすら3つを4つにするよう 打ってください。条件反射で打てるようになってください。
14 名前:1 [] 投稿日:2000/09/24(日) 22:51 <その4> これより、石のつながりについてお話します。 その必要性については本書に譲るとして、ここでは 具体例を示したいと思います。 ++++++++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ ++++●+++ ++++●+++ ++++++++ これは完全につながっている状態ですね。 ++++++++ ++++++++ ++++++++ +++●++++ ++++●+++ ++++++++ これもつながっているのはお分かりですね。 しかし、これらは足が遅すぎてなかなか先に進めません。 そこで「飛ぶ」ことが必要になります。以下に代表的な 形を示しますのでしっかり覚えてください。 ++++++++ +++●++++ ++++++++ +++●++++ ++++●+++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ ++++●+++ ++++++++ +++●●+++ ++++++++ これらは、相手がどう打っても切れることはありません。 実戦では頻繁に用いましょう。
19 名前:クーベルタン男爵さん [] 投稿日:2000/09/25(月) 20:49 から揚げから揚げ!! 質問なんですけど >14 ++++++++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ +++●●+●+ ++++++++ はダメなんですか?
26 名前:1 [] 投稿日:2000/09/27(水) 09:03 >むずかしくてさっぱりわかりません。 まずは入門から勉強しましょう。 > 質問なんですけど >14 ++++++++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ +++●●+●+ ++++++++ >はダメなんですか? 「石のつながり」は理解されてますか? ++++++++ ++++++++ +++●+●++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ これはつながっていませんね ++++++++ ++++++++ +++●●+++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ これはつながっていますね。 ++++++++ ++++++++ ++++●+++ ++++++++ +++●●+++ ++++++++ では、これは何故つながっているのか・・・ ++++++++ ++++++++ ++++●+++ ++++☆+++ +++●●+++ ++++++++ ☆に黒が打てばつながってしまうので、白は それをじゃまします。 ++++++++ ++++++++ ++++●+++ +++★○+++ +++●●+++ ++++++++ 黒は白をアタリにします。 ++++++++ ++++++++ ++++●+++ +++●○☆++ +++●●+++ ++++++++ 白逃げます。 ++++++++ ++++++++ +++★●+++ +++●○○++ +++●●+++ ++++++++ 黒、キズを補って完全につながりました。 ++++++++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ +++●●☆●+ ++++++++ この場合はどうでしょうか・・・。 まず白がじゃまをします。 ++++++++ ++++++++ ++++++++ +++++★++ +++●●○●+ ++++++++ アタリにします。 ++++++++ ++++++++ ++++++++ +++++●++ +++●●○●+ +++++☆++ 白逃げます。 ++++++++ ++++++++ ++++++++ ++++A●B+ +++●●○●+ +++++○++ キズはAとBの2ヶ所ありますね。 黒がAにつなげば白はBに打ち、切られてしまいます。 その逆も同様です。 よって、この形は「つながっている」とは言えないのです。 こんな感じでいかがでしょう・・・。
27 名前:1 [] 投稿日:2000/09/27(水) 09:42 >私もこのコーナーの大ファンです。 >少し囲碁が分かりかけてきました。 ありがとうございます。私自身、何故こんなこと やっているのかよくわかりませんが、そう仰られると 光栄です。 >まさか、最後に >「実は全部ネタだよ〜ん」 >ってことはないですよね? 意図的にネタは書きませんが、中には間違っている 部分もあるかもわかりません。 そのときはごめんね・・・。 >>>4 のトコなんですが,ハネた場合の活路は6こ, >ノビた場合は5こと読めてしまいます。 ++++++++ ++++●+++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ この2つの黒はつながっていないことはお分かり でしょうか? ++++++++ +++☆●+++ +++●○+++ ++++++++ ++++++++ ここに白が打てば、2つの黒はバラバラになります。 つまり、このような、つながっていない状態では それぞれ別個の石と考えねばなりません。 活路が3つの石が2つ、ということになります。 >つまり、基本を、しかも狭く限定して順に教えてるんですね。 悪く言えば、「覚えていることだけ」ということです・・・。
34 名前:初心者A [age] 投稿日:2000/09/30(土) 05:35 切られたあとその切った石をアタリにしちゃえばいいってのは素人考えなんですか? 勉強になるのでage
36 名前:おせっかい者 [] 投稿日:2000/10/01(日) 12:10 アタリにすると、相手は逃げます。 すると、逃げた石は活路が増えて強くなり、自分の石はこの時点ではみっつに分断されています。 状況によっては絶対悪いというわけではないでしょうが、 相手が強い(腕やまわりの石の応援がある)場合は、 アタリにするよりは片方の自分の石をだまってノビたほうがいいし、 (囲碁格言で切り違い一方ノビよといいます。アタリアタリのへぼ碁かなとも・・失礼) それよりも切り違いもされないように一歩一歩連絡して打っていったほうが 初心者で置き碁を打っているうちは勝率は非常に高いでしょう。 マギれがなくて相手はイヤな顔をするかもしれませんが。 黒は 安全 悪くはないが初心者向きではない 危険度が高くなる ++++++++ ++++++++ ++++++++ +++●++++ +++○●●++ +++○●+++ +++●○+++ +++●○+++ +++●○●++ ++++++++ ++++++++ ++++○+++ ++++++++ ++++++++ ++++++++ いやホント、これは上級者、有段者泣かせの講座だと思いますよ。
38 名前:1 [] 投稿日:2000/10/01(日) 20:15 <その5> 石のつながりについて、次点として以下の打ち方も有力です。 ++++++++ +++●++++ ++++++++ +++●++++ ++++++++ ++++++++ +++●++++ ++++++++ ++++●+++ ++++++++ これらの石はつながっていません。しかし・・ ++++++++ ++●●++++ ++●○○+++ ++○●++++ ++++++++ ++++++++ +++●++++ +++●○+++ +++○●+++ ++++++++ 邪魔しに来た白石もつながることはできませんし 今後の展開として黒の方が有利に運ぶことが出来ます。 (途中経過を省略しましたが、わかりますか(^^;) その4で示した打ち方が出来ない場合は、このように 同じ線上か、隣の線上に打つことが大切です。 たとえ、石の間隔が大きく開いていても、そのように 打ちます。 ++++++++ ++●+++++ ++++++++ ++++●+++ ++++++++ このような打ち方は相手が有利になるだけです。
71 名前:異質の囲碁[] 投稿日:2001/03/27(火) 14:12 私が師匠から教わったこと。 ・初心者の打つ手にかんして 1 コスミは、たいがい悪手 2 2間トビは悪手(薄いのにもう1手かけるとコリ形になる) 3 カケツギは悪手 4 カタすぎる手(ウスイ手は手をかけるとよくなる可能性があるが、重い手は、もうどうしようもない) ・よい手 1 1間トビは、たいがい良い手 2 ケイマは、たいがい良い手 3 3間トビは良い手(もう一手かけると1間トビになる) 4 大大ゲイマは良い手(もう1手かけるとケイマになる) ・置き碁の考え方にかんして 1 困ったときは手を抜いて他を打つ 2 困ったときは石は捨てる 3 どうせ死活など読めないのだから死活が必要になる局面をつくらない (石をつなげて打てば、(自分が)死活の必要のない碁になる。 必然的に、つながる見込みのない石は捨てることになる。) 4 どうせ捨てるのだからキリチガイは両方あててしまう(これは例外あり) 5 地は石を捨てると自動的にできる。(ちょっとむつかしいか?) 6 コウは負けろ(負けるツモリでやれば気が楽。どこか2手連続で打てるというのは 見た目以上に価値があるらしい。) 私は、最初これだけで初段になりました。 (ちょっとウソ。実際は捨ててばかりいると地が足らなくなるので 戦いも必要ですが、前半に石をつなげて打っているので戦いになれば 有利に運びます。)